日本一の鮨屋
すきやばし次郎。
その存在を知ってから、一度で良いから行ってみたいと思っておりました。
ただ、すきやばし次郎を調べて、知れば知る程
行くのは難しい、
というか、不可能な事に気づきました。
予約が取れないのです。
一生の中で 果たして、すきやばし次郎に行けるのだろうか?
と思っておりました。
先日、いつもお世話になっている社長様の貸切の席に同席させて頂けるチャンスが有りまして、
幸運な事に すきやばし次郎本店のお鮨をいただく事ができました。
当日お鮨を握ってくださったのは96歳の小野二郎さんではなく、長男の禎一(よしかず)さん、現店主による握りでした。
今回の食事の前日、一冊の本を読んでおりました。
今回の貸切の席を開いてくださった社長様が
以前紹介されていた本です。
この中にすきやばし次郎のお話もありました。
この本の中に
『江戸前伝統の味を受け継いで』
という題の中に寿司につい書いてある事がありました。
そのまま抜粋します
いまでは寿司屋は高級料理店という感覚に近くなってしまいましたが、本来は手早く握って手早く食べさせるのが江戸前の握り寿司で、東京の寿司といえば、大正〜昭和初期くらいまでは 『おやつ』 みたいな感覚でつまむものだったのです。
また、すきやばし次郎のホームページの
『ちょっとひとこと』
の所にも、
「鮨」は江戸時代、屋台の気軽な食べ物として発達してきました。
鮨職人は握った鮨に「煮切り醤油」や「煮詰め」を引いて、客の前に置いていました。客はそれを手で素早くつまんでは、茶を飲み、のれんで手を拭いて、屋台を後にするという具合でした。
ですから、昔はそこでゆっくりおしゃべりしたり、お酒を飲んだりする雰囲気ではなかったようです。
すきやばし次郎は、その「江戸前」を守って、出来たてのにぎりを美味しく召し上がっていただいています。
その説明の通り、テンポ良くお鮨が出てきました。
当日のお寿司を頂いた時間は30分と数分過ぎたくらいでした。
お寿司を握って下さった小野禎一さんが
『30分過ぎてしまったー』
と、言っているのがとても印象的でした。
日本一の鮨を頂き、こだわりに触れる事ができて、
とても勉強になりました。
そしてとても美味しかったです。
ありがとうございました。